君は空に輝くたった一つの星(後編)
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「……はぁ」
ステラが出て行ったあとジェイドは、ピオニーの執務室に言ったときの事を思い出した。昼寝して起きたらステラがいて、今にも泣きそうな顔をしていて声を掛けたら飛び出ししてしまった…と答えたピオニーの表情はいつもと違い動揺が露になっていた。そしてその時の泣き出しそうな表情はが忘れられないと。ジェイドはピオニーの元に行く前にステラから聞いた話と今のピオニーの話を聞いて盛大な溜息をついて頭を押さえたくなった。ステラがピオニーのことを好いているのは一目瞭然だがピオニーのほうも意識し始めているのではないかと思い質問を一つした。
「ピオニー…あなたはネフリーとステラを重ねたことはありますか?」
その質問にピオニーは反応した。肩をビクッと震わせ、目を見開いてジェイドを見る。この反応からステラの話に間違いがないことを確信した。
「前に一度…やっぱ姉妹だなって思ったさ」
「では先ほどは?」
ジェイドが間を空けずに続ければ「…夢を見てた」と答える。そこでピオニーも気付いたのだろう。
「寝ぼけてた…のは認める。それが原因、か――」
片手で頭を支える。
「今日は帰らせましたが、明日は出勤させますから"適切な対応"をお願いしますよ。あの子はネフリーではないのですから」
苦痛の表情を浮かべるピオニーにキツイ一言を浴びせる。その言葉にピオニーはジェイドを睨みつけるがすぐに視線を逸らし「…ああ」と低い声で返事をした。