触れられて始まる、恋物語
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質問の嵐。声音がだんだん低くなっていく。
正直、怖いと思った。こんな大佐を見たことがなかったから。いつもはただ、イヤミを言うだけなのに。
「…十日連勤して、今日で三日…徹夜してます」
書類の受け渡しから、製作とか主に雑用をこなしている。ほとんどの人が仕事を溜めるため私の元に仕事が来るのが遅くなる。上司から仕事を押し付けられれば、断ることは出来ない。
「ーバカですか、あなたは」
その言葉にカチンときて、文句でも言ってやろうと起き上がろうとした。が、ぽんっと額を小突かれて、再びソファーに体を沈めた。
「なんで私に言わなかったのです」
「私の仕事です。大佐の手を煩わせるわけには行きません」
大佐の顔が見れなくて、天井を見つめて言う。どうも、あの赤い瞳は苦手だ。物言わせぬ、あの赤い瞳は。
「熱が出るまで頑張る必要はないと、言ってるのです」
熱?私、熱なんてあったの?
「今日の仕事はもういいです。しばらく、ここで休んでいなさい。あとで、家まで送ります」
「い、いえ、大丈夫です。まだ、終わってない書類が……」