君は空に輝くたった一つの星(前半)
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「わりぃわりぃ、可愛い俺のブウサギ達と遊んでからと思ったんだがな」
「駄目です」
きっぱりと却下され肩を落とす。助かった反面、ブウサギと戯れることが出来ないのが残念なのが反面。何とも言えない状況に空笑いしか出なかった。
「はい。これが今日の提出分です」
数枚の書類の束を執務机の上に置く。
「ご苦労様です」
机に置かれた書類を手にしてそれを受け渡した、目の前に立つステラに微笑む。「もう仕事には慣れましたか?」という問うとステラも微笑んで返す。
「半年になりますし大分…ただ、ピオニー様がサボらなければもっと楽なんですけど」
「それでも以前に比べたらそのサボり癖も良くなった方ですよ。あなたが来てくれたおかげです」
最近は十数年空いていた兄妹の溝を埋めるように会話をするようになった。と言っても仕事で互いがジェイドの執務室に行くかジェイドがピオニーの執務室に来たとき意外は滅多に話す機会はないのだが、数年に一回しか会わなかった頃に比べたら十分だろう。
「それは…相当酷かったのですか?」
ステラ的には今でも酷いと思っているのに、自分が来て良くなったと言うことは以前はどれだけ酷かったのだろう。まぁ、この執務室の端の一部だけに散らかった場所を見れば一目瞭然だ。ピオニーの私物で溢れかえっているのだから。
「…分かる気もしますね」
散らかった場所にジェイドが視線を送るとステラもそれに習う。いくら親友といえ執務室に勝手に私物を持ち込んで散らかしているのだ。納得せざる得なかった。