君は空に輝くたった一つの星(前半)
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「あれはあれで応援してんだよ」
「…そうなのですか?」
ピオニーの言葉が今一信じられないステラ。アスランも納得いかないのか眉根を寄せてピオニーを見る。ふっと小さく笑うピオニーにステラとアスランは顔を合わす。
「あいつは自分を表に出さないからな…ただ年が十五も離れていて、数年に一回会うか会わないかの妹にどう接していいのか分からないんだよ」
にかっと笑うピオニーにアスランは「なるほど」と微笑む。言われた対象になっているステラは複雑な表情を浮かべていた。
「本当にそう思いますか?」
アスランが出て行ってしばらくしてようやく仕事を開始したステラが呟くように声を発した。ステラが期限別に配布した書類から目を離し、本棚の前で本を手にしたまま動かないステラに視線を移す。
彼女が聞いたのは先程のことだろう。
「ジェイドのことか?」
「…はい」
体はピオニーに向けたが、顔は俯いているステラ。カタリと音を立てて椅子から立ち上がり、まだ俯いたままのステラの隣まで来る。本棚から本を一冊手に取り、ステラを見る。
「アイツはまぁ…見ての通り愛想のない奴だ。可愛いほうのジェイドを見習って欲しいくらいな。けどな…」
「けど?」
小さく苦笑するピオニーにようやく顔を向けて首を傾げる。