君は空に輝くたった一つの星(前半)
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「ステラはジェイドが養子に入ってから生まれたからな。養子に入った後に生まれたとはいえ妹だからな、バルフォア夫妻がジェイドに合わせたいって懇願して三年後に実現したんだ」
ピオニーが優しく微笑みを浮かべる。アスランは「そうなんですか」と微笑むピオニーに釣られるかのように微笑む。それでもステラにとっては知らない記憶。懐かしいとも何の感情が湧いてこない。こういう所と容姿はジェイドに似ているとよく言われた。実際ジェイドに会ったことがあるのは数回程度。何年かに一度と近年では姉ネフリーの結婚式の時に会ったのが最後だった。
――こんこんこん
和やかな雰囲気の中に後方からドアを叩くノック音がした。返事をしてドアを開けに行こうとしたステラをアスランが軽く手を上げて制して自分がドアを開けに行った。
「はい」
「私です」
それで分かると思っているのかドアの向こうの人物は名乗らずそう一言だけ声を発した。アスランもその声で分かったのかもう一度「はい」と返事をしてドアノブに手を掛ける。
「失礼しますよ」
入ってきた人物にステラは眉を寄せた。ここに居ればいつかは会うのが必然…けど自分と良く似たこの人は苦手だった。
「明日提出の書類です…おや?」
「よう、ジェイド」
入ってきた人物にピオニーが片手を上げて名を呼ぶ。ジェイドは声を掛けてきたピオニーには目もくれず、机の前に立つ自分から視線を逸らした女性を見ていた。