君は空に輝くたった一つの星(前半)
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「そうか…わかった。なら今日からよろしく頼むな」
「…はい」
差し出された手に一瞬躊躇し、短く返事をして握手をする。
「どれだけ書類を貯めているのですか?」
「んっ?ああ…とりあえず提出に間に合う程度だと思ったが」
執務机の上に積まれた書類の山を見て溜息つくステラ。先程までの動揺はどこに行ったのかピオニーは机の引き出しの中をガサゴソと何かを探しながら顔を上げることなく返事をする。
「期限ギリギリではなく、余裕を持って提出していただきたいのですか」
アスランも「いつもこうで」と溜息をつく。 心底苦労をしているという表情を浮かべるアスランを見てステラはなるほどと頷く。
「おっ!あったあった」
ようやく顔上げたピオニーは机の上に手にした一枚の紙をぴらっと置く。何がだろうとアスランは机の前に行き、その紙を手に取る。
「これは?…あれ、これって。陛下にカーティス大佐?…あとは」
「サフィールとネフリーと…ステラだ」
「私っ!?」
そうやらそれは写真だったようでアスランが写っていると思われる人物の名を上げていき、途中誰だか分からない者はピオニーが引き継ぐ。その中にまさか自分も含まれているとは思わなかったのか、ステラが声を上げた。
「ああ。お前がまだ三歳くらいのときの写真だな。その時にはジェイドはカーティス家に養子に入っていたが、一度帰郷したときにみんなで撮ったんだ」
机に片手で頬杖をつきながら懐かしそうに言う。
アスランの隣で写真を眺めるがステラにはピオニーのように懐かしいとは思えなかった。何せ自分は物心付く頃の話しだ、覚えているはずもない。