触れられて始まる、恋物語
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やっぱりイヤミを言われた。確かに遅かった。午前中には取りに行って持ってこれたのに、他の仕事が立て込んでいてこちらに時間が割けなかったのだ。私の失態といえば失態だ。
「…申し訳ありません」
「あと、お茶をお願いします」
きちんとした礼をして謝罪をすれば、すぐに仕事を言いつけられる。まだ、他にも仕事が残っているのに…どうせ今日も泊り込みの残業だ、ちょっとくらいじゃ変わらないだろう。
「はい」
給湯室に行き、湯を沸かしティーポットに茶葉を入れる。ティーカップを棚から出そうとしたとき、ぐらぁと視界が揺れた。
がしゃんっ!!
手からカップを落ちた。やばいなぁ、大佐のカップ割っちゃった。床に膝をつきながらそんなことを考えていた。早く片付けないと…また、イヤミを言われる。お茶の一つも入れられなのですか?なんて。
「なまえ?」
コツコツとこちらに歩いてくる音がした。
「すみません、すぐに片付けます!」
怒られる前に片付けないと、そう思って立ち上がろうとしたら、また視界が歪んだ。