君が僕の希望だ
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「お前がいなきゃ駄目なんだ」
離されることのない視線。まっすぐに見つめられ、私からも離すことが出来ない。創にこんな風ぬ見つめられたことなんてないから心臓がバクバクいって止まらない。
「胡蝶がいたからここまでやってこれたんだ。これからも一緒にいて欲しい」
その言葉はあまりにも真剣で、どう返していいのかわからなかった。けど、創の頬がほんのり朱に染まっていて、この言葉を発するのには結構な勇気がいったんだなってわかる。でも私はちょっと意地悪をしたくなった。
「……もっとちゃんとした言葉がいい」
そう返されるとは思ってなかったのか、創は目を丸くした。そして意を決したように眼差しをしっかりと私へと向ける。
「胡蝶が好きだ。だから俺の側にずっといて欲しい」
ストレートな告白。ただ一緒にいて欲しいだけじゃわかんない。ずっと幼馴染だと思ってたのは私だけじゃなかった。同じ学園に入ったのに私は本科、創は予備学科。彼の本科への思いに私が引け目を感じてしまい距離を取ってた。けど今はそんなものはない。内に秘めてた思いを開放していいんだ。
「私も創が好きだよ」
どうしても入ってしまう照れ。それでも抑えきれない気持ちが笑みとなって溢れる。それと同時に腕を引かれ、私なんかよりずっと大きな腕の中に閉じ込められた。
「これで好きじゃないって言われたらどうしようかと思ったぞ」
「その反応も見たかったかな」
クスクスと笑いながら言うと、創は自身の胸から私を離す。その顔はなんというか、複雑そう?冗談だよ、と軽く返す。
「そんな冗談を言うやつにはおしおきだな」
そのフレーズに、へ?と間の抜けた声を上げる。そのフレーズは、と思い出そうとしたら視界が一気に暗くなった。いや、創の顔が目の前にあって気付いたら唇を塞がれていた。
「は、ははは創?」
その行為を理解すれば身体中が火照る。やった創まで手の指先まで真っ赤だ。
「い、いいだろ。したって…」
俺たち、恋人同士だろ?と蚊の鳴くような声で言う。改めて言われると治まりかけた火照りがまたぶり返す。
「それにな……」
創は私の頬をひと撫でして言った。
お前が俺の希望なんだ