キミと僕との境界線
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一気に飛び越えてしまえば関係ない
「なまえって二年の日向先輩と仲いいですよね」
そんな事を言ったのは今もトキメく超高校級のアイドルである舞園ちゃん。何を突然にと思ったけどそれに便乗するかのように、朝日奈ちゃんや江ノ島ちゃんまで話しに入ってきた。これが他の先輩ならともかく、日向先輩だから盛り上がるのかもしれない、たぶん。
「日向って元、予備学科のでしょ?」
そう。日向先輩は元々なんの超高校級な才能はなかった。けど一気に開花して、本校の生徒となった超有名人。それだけでも騒がれるのに、誰に対しても同等に接し面倒見もいいことからすぐに誰からも慕われるようになった。
「まぁ…そうだね」
きっかけは単純だ。授業で使う資料を一人で抱えてたら、たまたま見かねた日向先輩が手伝ってくれたことが出会い。それからたまに顔を合わせることがあって、気付くといい先輩後輩の図が出来上がっていた。
「好きなんですよね。付き合わないんですか?」
アイドルスマイルでさらりと言う舞園ちゃん。私にはそれに空笑いで返すしかなかった。この子…マジでエスパーなんじゃないかって思ってしまう。だって、好意を寄せているのは紛れもなく本当だから。
「……もう舞園ちゃんの前で日向先輩の話はしないしよう」
「俺がなんだって?」
とぼとぼと独り言を言いながら、廊下を歩いていたら後ろから声が。うへっ!?なんて変な声を出しながら振り返ると、そこには日向先輩と狛枝先輩が立っていた。
「あははは。こんちには、相変わらず面白いね」
「こ、こんにちは…」
変な声を聞かれてしまった。狛枝先輩は超高校級の才能大好きな希望厨だけど、私のことは面白い子で見ている。別に悪いことではないけど、なんか微妙。
「今日もお二人一緒なんですね」
この二人はよく一緒にいる。見かけない日はないくらい。
「こいつが問題を起こしたから、指導室まで迎えに行ったんだ」
「ちょっと、やりすぎただけだよ」
狛枝先輩のやりすぎたは怖い。何をしでかしたのか聞くのが怖い。ここはあえてスルーしよう。それが賢明な判断と言うものだ。