一歩ずつゆっくりと
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……いっそ言っちゃった方が楽になれるのかなぁ」
「何が?」
盛大な溜息と共に吐いた言葉に返事があった。まさか返ってくるなんて思わなかったから、ビクッと体を震わせて隣を見ればいつの間にかなまえが立っていた。
「い、いつからそこに…?」
「今だけど」
今にせよ最初からにせよあまり聞かれたくなかったな。
「誠……やっぱり好きな人いるでしょ?何で教えてくれないの?」
何か怒ってるし。それより本人に教えたらそれもう告白じゃないか。何とか誤魔化せないかなぁ、と視線をなまえに戻すと何だか泣きそうな顔をしていた。好きな人を教えなかったくらいで泣くの?でもそうさせたのはボクなのか。
「……わかった。教える」
「本当!?」
何でそんなに嬉しそうなのかな。ボクも覚悟を決めるしかない。
「ボクが好きなのは……##NAME1##なまえよ」
なまえの手を取って、目をちゃんと見て言う。凄く恥ずかしいけど、きっとそうしないと彼女には伝わらない。案の定、目を丸くしてるし。
「ううううウソ!?」
「本当だよ。ボクはずっとなまえが好きだったんだ」
証拠だってあるよ、となまえの頬にキスをする。さすがに唇というわけにはいかないから。
「だからボクと付き合って欲しいんだ」
ここまで来たら一気に行くしかない。押してどうなる相手じゃないけど、ボクは本気だっていうのを見せなくちゃいけない。なまえは顔を真っ赤にして口をパクパクさせている。
「なまえ?」
少し不安になってきて萎え前を呼ぶと、なまえはボクが握っていた手を握り返す。
「……わ、私も…誠が……好きだよ……」
真っ赤な顔のまま、少し上目遣いで言うなまえにボクの理性は吹き飛んだ。なまえの頬を両手で挟んでそのまま顔を近づけて唇を塞ぐ。反射的になまえが離れようとしたけど、ボクだって一応男だ。力で勝てるわけがない。
「もうただの幼なじみなんて言わせないからね」
ボクがにっこり笑って言うとなまえは真っ赤な顔のまま、小さく頷いた。
一歩ずつゆっくりと