ご主人様は貴方だけ
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「お前。最近、苗木と仲がいいな。俺から乗り換える気か」
「とんでもありません!私の主は白夜様のみです!」
この人は何を言ってるのだろう。聞きようによっては私が白夜様を捨てて、苗木くんと付き合おうとしてるみたいじゃないか。ここに他の人がいなくてよかった。
「私は自ら白夜様にお仕えすると決めたのですよ?何を疑われましょう」
これだけ尽くしているというのに。私も超高校級のメイドしてのプライドがあります。お仕えすると決めた主をそう簡単に変えるわけがない。
「私は苗木様も他の方も同じように接しています。特別なのは白夜様だけです」
白夜様が何を考えているのかわからない。私がその様なことを考えるとでも思っているのだろうか。
「ならば命令だ。俺以外の男に近付くな」
白夜様に手を引かれ、勢いのまま前へと倒れる。白夜様にぶつかると思わず目を瞑る。けどいつまで経っても衝撃という衝撃は来なかった。寧ろ何か温かいものに包まれている感じ。何だと目を開けてみて驚愕した。
「びゃ、びゃ、白夜様!?何をなさってるんですかっ!?」
目を開けるとすぐ近くに白夜様の顔があった。私の置かれた状況というか状態は驚くどころじゃないものだった。白夜様の膝の上に横抱きのような状態で座らされていた。背中に手が回っていて、もう片方の手は腹部の辺りに。
「なまえ。お前は俺のものだという事を改めて教えなければならないようだな」
もの凄く嫌な予感がします。逃げ出したい。脱兎の如く逃げ出したい。
「――っ!?」
何をされるのかと怖くなり目を思いっきり瞑ったら頬の辺りに柔らかくて温かい何かが触れる。それも何度も。頬だけじゃなく、目尻や額に耳まで。何が起こったのかと恐る恐る目を開けると、これでもかってくらい近くに白夜様の顔があった。
「びゃく……っ」
目があった瞬間に唇を塞がれる。反射的に白夜様の胸を押して離れようとしたけど無理だった。何度も角度を変えられるその行為に段々と力が抜けていく。
「お前は一生俺のものだ。他の誰かに触れさせることなど許さん」
ようやく唇を解放されて生理的に流れた涙で視界がボヤケる。けどそのボヤケた視界に見えた白夜様の顔がほんのり赤く見えて私は何も考えずに、はいとだけ答えた。
ご主人様は貴方だけ