虹色に輝く橋
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「私はあなたが好きなんですよ」
と告白され
「もうちょっと待って?」
と、返事してから早二月…なまえはまだ明確な答えが出せないでいた。
「(前みたいに嫌いじゃないんだけど…)」
あれ以来普通に話すようにもなった。傍に居られてもイライラしなくなった。なまえからすればかなり前進しているつもりだ。ジェイドはジェイドで必要以上に傍に引っ付いてくる。それを邪険に扱わなくなったのを見てアニスがニタニタと笑みを浮かべているのも知っている。
「ねぇ、ティア」
「何、なまえ?」
本日の宿で同室のティアに声を掛ける。
「恋愛ってどんな感じなの?」
「えっ?そ、それは…」
腕を組みながら真剣な面持ちで問うなまえにティアは頬を薄ら赤らめて、口ごもる。
「なになに~?なまえ。大佐のことで何かあったのぉ~?」
いつの間に部屋に入ってきたのか、その会話の輪に入ってきたのはアニス。その表情は実に楽しそうだった。
「別に、何かあった訳じゃないけど…」
「けど?」
少々、口ごもっているなまえ。そんな彼女にティアとアニスは首を傾げる。
「いまいち『恋』って感覚が分からないというか…」
未だに理解できない感情。嫌いではないし、一個人として見たらたぶん好きの部類。ただ分からないのは『特別』な好きという感情。
「なまえは難しく考えすぎぃ~」
腰に手を当てて、少し呆れたように言うアニス。