あなたの気持ちが知りたいの
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「今更、何故そんな事を聞く」
ですよねー!白夜くんからしたらそんな事だよねー!やっぱ聞きかなきゃよかった。
「……私なんかでいいのかなぁって、思っただけ」
家の力がなければ私なんて、って思うもん。自分の才能を誇ろうとも思わないし。自信を持ってそれを才能と言っていいのかわからない。そんな私でいいのかとは思う、うん。
「白夜くんならもっと選り取り見取りって事だよ」
日誌も書き終わったしさっさと寮に帰ろう。今度お父さんにこの件に関して相談しよう。十神の財力が勿体ないと怒られるんだろうな。
「じゃ、私は職員室に行くから」
日誌とバッグを持って教室を出ようとしたら腕を掴まれた。思ったより力強く引き留められ、思わず日誌を落としそうになった。
「白夜くん?」
一体どうしたのだろうか?私なんか変なこと言ったかな。
「俺はまだ何も言ってないぞ」
まだも何も、それって聞くまでもないんじゃ。もうわかりきっていることなんだし。
「でも……」
「何とも思ってない奴と婚約などしない」
耳を疑いたくなった言葉。彼の放った言葉に固まってしまう。
「えっと、えっと……」
私のことは何とも思ってなくない、ってことで。それが理解できると、ボンッと音が鳴るくらい一気に体中に熱が帯びた。ま、まだはっきりしたことを言われたわけじゃないのに。
「そう言うお前はどうなんだ」
それを聞かれると困る。だって、私は……私は。
「どっちにしろ俺には関係ない」
なら聞かないでよ!と怒鳴ろうとしたら白夜くんの顔が目の前にあった。唇が塞がれたと気づいたのは角度を変えられたとき。時間にして数秒のキス。
「お前の気持ちを変えればいいだけだ」
腰が抜けそうになった。けどその前に支えられる。今何をされたのか、頭で整理しようとすると許容量がオーバーしそう。
「それが俺の答えだ。覚えておけ、なまえ」
そう言って白夜くんは私から手を離して教室を出ていった。結果、これが原因で私は知恵熱を出し、彼から離れられなくなった。
恋なんて落ちるのは一瞬