曇り時々、気持ちは晴れ
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容姿、生活環境その他もろもろ全てが違う。真逆だから、羨ましかった。一人の人間としてみたら…一人の男性としてみたら…。
「…たぶん…嫌いじゃない」
「たぶんですか?」
なまえの呟きに少々不満気な声を漏らすジェイド。
「…まだ、よく『好き』って感情が分かんないよ」
傭兵として生きてきたから、恋愛なんてものとは無縁だった。だから…いきなりの好意に答えられない。
「…でも嫌いじゃないよ…だから、その」
小声でもうちょっと待って?と続けた。顔を上げれば、ジェイドは優しく微笑んでいた。その表情はなまえにはくすぐたいような、安心するような感じがした。
「今は、それでも十分です」
本当に嫌われていないのなら。待ってと言うことは脈はあるはずだ。なまえを自身の胸に押しつけ、緩む顔を隠す。こんな顔は彼女には見せられない。
「(何か空は曇ってるけど、心の中は気持ち良く晴れたみたい…)」
無意識にジェイドの背に手を回すと、抱きしめ返してくれた。微かに香る香水が更に安心感をくれる。
曇り時々、気持ちは晴れ。
明日はきっと、晴天だ!!