約束が守れないならば僕は、
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「……へっ?」
今、何された?痛いんだけどそれより、くすぐったいような。外気に触れている傷がちょっとスースーする。濡れた後に乾くような……濡れた?
「じじじじジュード君!?」
今何をされたの。私の勘違いじゃなかったら舐められた?頬というか傷を舐められた!?
「絶対にって約束したのに破ったからお仕置き。なまえの傷全部、舐めるよ」
「だ、ダメ!汚いし、恥ずかしくて私がもたない!寧ろ死ぬーっ!」
ぶんぶん、全力で首を左右に振る。傷を全部っていったら腕や足もだもん。そんな所まで憤死するよ!それ以前に泥や血で汚い。何をいきなり言っちゃってくれてるのこの子は!?
「次はちゃんと約束守るって約束してくれる?」
「する!絶対に報告する!」
ある意味、超絶なお仕置きだよアレは。まさか純情可憐なジュード君があんな事するなんて思いもしかったし。
「でも、僕の気は済まないからもう一つだけね」
「ふへ?って……んっ」
まだ何かされるのかって俯きかけた顔上げるとジュード君のどアップで。近い、って思った瞬間には唇に何かが触れてて、息が出来なくて。よくわかんないまま、そのままで。ちょっと位置がズレたらまた変な声出ちゃって。私、何されてる?
「次、破ったらこんなんじゃ済まないよ?」
って唇が解放された後、ジュード君は妖艶に微笑んだ。思考が数秒停止した後、やっと理解した。ジュード君にキスされたんだって。私が、ジュード君に。顔を近づけられただけで沸騰しそうだったんだ。もう完全に頭は沸騰した。
「好きな子が怪我するところなんて見たくないんだ」
と、彼が言ったこと何度耳には入っていなくて後日改めて言われた。私が未だ思考が停止したままでいることなどお構いなしに治癒術を掛けるジュード君。
「はい、おしまい」
「……アリガトウゴザイマシタ」
体中の痛みは取れたけど今度は頭の方がおかしくなったみたい。ジュード君が…ジュード君が……ずっと彼の言葉を頭の中でリピートしてたらそのまま高熱を出して寝込みました。
約束が守れないならば僕は、
((無理矢理にでも押さえるからね))