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あなたとわたしの第一印象はこんなにも違ったのにね……
「じゃあ、ヒューバートとなまえ。買い出し、よろしくね」
消耗品が底をつき、ちょうどグレルサイドの側にいたからわたしたちは街へと立ち寄った。シェリアは溜まった洗濯物を洗うから代わりに買い物に行ってきてほしいと頼まれた。荷物が多いからヒューバートも一緒にねって言われて。教官は?って聞いたら、教官は余計な物を買うから駄目。ついでにアスベルは野菜の見分けがつかないのがあるから却下。
「わかりました」
「はーい」
お金を受け取ったのはヒューバート。そう言えばパスカルとソフィは?と辺りを見回すけど二人の姿はない。パスカルは宿についてすぐに寝てしまったらしく、ソフィはシェリアと一緒に洗濯をするとか。
「行こっかぁ」
まずは道具屋からと歩き出すとヒューバートはすでに歩き始めていた。わたしが声を掛けた先にはいなくて、なんか虚しくなった。出会った当初からヒューバートはわたしにはキツい。パスカルや教官に対してもだったけど、フェンデルでの出来事から二人とは打ち解けている。わたしだけ、輪に入りきれていない。
「置いて行かなくたっていいのにぃ……」
わたしが何をしただろうか。常に辛辣な態度を取られると気にならないわけがない。テキパキと何でもこなすヒューバートから見たらわたしみたいなのんびり屋は嫌いなのかも。わかっててシェリアは一緒に行くように仕向けたのかなぁ。荷物持ちだけならアスベルだっていいのに。
「……楽なのにな」
この呟きに返答はない。アスベルや教官との方が楽。付き合いが長いからだけど。アスベルを放っておけなくて、ついて来ちゃったけど。
「まぁ、いいかなぁ」
ヒューバートが先に向かった道具屋へと向かう。さっさと行ってしまったせいかもう姿は見えない。すぐに買い物が終わる訳じゃないから平気かな。
「遅いですよ」
「ごめんなさーい」
道具屋へと入ればすでに中にいて商品を見ていた。ああ、うん。不機嫌まっしぐらなようです。
「あとは?」
「……グミ類です」
なら向こうかと、グミのある棚へと向かう。必要個数を取る。さすがに持ちきれないからかごに入れて。ヒューバートが隣からジッと視線を向けてるけど、これもいいか。