眠りに誘うのはあなたの温もり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……う、ん」
意識が覚醒し、少し体が重いと思いつつ目を開ける。けど視界はボヤケてはっきりとは見えないが、目の前には何かいるのはわかった。
「……へっ?」
目を擦ろうと思ったけど体は動かない。何事だと何度も瞬きをすれば、体が動かない理由が否が応でも理解できた。目の前にいるのはルドガーで体が動かないのはルドガーがなまえの体を抱きしめているから。その状況になった経緯だけは理解できない。
「え、なに……どうして……?」
周りを見れば部屋は二人きり。服も意識を失う前のまま。部屋は暗い。どういうことだと、一生懸命考えを巡らせる。
「……なまえ。起きたのか?」
「ひゃあぁぁーっ!」
ともかく離れなければと体を捩ると、それで起きたルドガーがなまえの耳元で声を発する。それに驚いたなまえが悲鳴を上げるが、うるさいとルドガーは自身の胸に押しつけるように抱きしめる。何が起きているかわからないなまえはただただパニックに陥るだけ。
「まだ夜中だ。みんな起きるだろ?」
わかったか?と言われ理解しきれないまま頷く。そして事の経緯を説明される。ルドガーが側にいないと寝れないらしく離れることが出来ないからそのまま一緒のベッドで眠っていたと。一週間分寝かせてしまおうと起こさなかった。と説明されるが状態が状態なせいか受け入れられないでいるなまえ。
「……いつまでも呆けていると襲うぞ?」
「ふぇ!?いいいい、いや……その……」
口を開けてて固まったままのなまえに言えば、慌てて首を振り顔を真っ赤にさせる。可愛いなぁとつい顔を綻ばせるルドガー。
「は、離れない?」
「嫌だ」
もう十分寝たし、いつまで抱きしめてるのかとお願いするがルドガーは即答で拒否する。
「散々煽られたのにこのままは酷いだろ?」
「る、ルドガーさん?」
なまえの顔の脇に両手をつき、彼女を見下ろしながら微笑むルドガー。そんな彼になまえは背筋が凍る感覚に襲われる。
「夜明けまでは時間があるな。覚悟しておけ?」
妙に色気のある笑みを浮かべたルドガーになまえは違う意味で悲鳴を上げることになった。限界を超えた彼が手加減などしてくれるわけはなかった。
眠りに誘うのはあなたの温もり