眠りに誘うのはあなたの温もり
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「……寝ちゃった?」
ルドガーの膝の上で寝息を立てるなまえをみんなで見下ろす。ジュードが彼女の様子を見ると、寝てるの一言だけを発した。
「どういうこと?」
「ルドガーの膝枕なら、寝られるってことですか?」
「そのようですね」
先ほどまで何をしても眠るまで至らなかったなまえが今はルドガーの膝の上で規則正しい寝息を立てて眠っている。そうなると自ずと答えは出る。
「……え、えっと」
じぃーっとみんなに見られ対応に困るルドガー。確かに自分の膝の上で寝ている。狸寝入りなんかではないだろう。
「どれ、試しに交換してみようぜ」
もしかしたら起きねえかもしれないし。そっとなまえの頭を持ち上げ、アルヴィンの膝の上へと移す。が、
「……硬い」
と思い切り顔を歪めながら目を開ける。むくりと上半身を起こし、ジロリとアルヴィンを睨む。
「も、もう一回、ルドガーで寝てみて!」
「えっ!?」
「なんなの?」
ドンっとなまえの体をルドガーへと押し倒す。膝の上にダイブするとすぐに目をトロンと瞼を落とす。そのまま放っておくとまたすーすーと寝息を立てて眠りだした。
「これは……」
「また……」
気持ちよさそうに寝るなまえを見つめる。そしてルドガーへと視線を移すと彼は困惑に満ちた表情を浮かべていた。何故自分なんだ?と言いたげに。
「ルドガーじゃないと駄目みたいだね」
「だ、だけど……」
「男なら責任取れって」
苦笑いを浮かべるジュード。それでも混乱が取れないルドガーの肩に手を置くアルヴィン。責任と言われて、目を大きく開けて口をパクパクさせる。
「ですがなまえが寝られるのはルドガーさんだけですから」
「これはこのまま今日も泊まった方がいいね」
なまえの為ですから、と言われてはルドガーも反論するわけにもいかず、諦めるかのように息を吐いた。
「なまえはルドガーに任せて僕らは買い出しとか行っておこうか」
「そうですね」
「買い物!エルも行く!」
ソファーに座るルドガーにちゃんと部屋に運んでおいてね。とだけ言い残してジュードたちは部屋を後にした。何度目かわからない溜息を吐くルドガーだった。