曇り時々、気持ちは晴れ
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後ろを歩いていたはずなの何で考えていたことが分かるのか。するともう一度溜め息が聞こえた。
「ちょっ…と…」
振り返って「いい加減して!」と怒鳴りつけようとしたがその言葉は止まってしまった。思わず目を見開いて、一瞬呼吸を忘れてしまう。振り返って見た姿はいつものジェイドじゃなかった…となまえにはそう見えた。真剣な表情は見たことはないわけではない。でも…今回はそれとはどこか違う。不覚にもドキっとしてしまった。
「ジェ…イ、ド?」
自分を真っ直ぐ見つめる緋色の瞳から逸らすことが出来ない。ただ、じっと見られている。それだけなのに動悸が止まらない。
「(な、何これ!?…あれ?)」
心臓の音が邪魔で頭の中を整理できない。いっそ止まってしまえ、なんて考えてしまう。開いた口が塞がらないでいるなまえの手をジェイドは自身の方に引き寄せ、そのままリアンを腕の中に収めた。
「じじじじ、ジェイド!?」
反射的に胸を押して離れようとしても、肩と腰に手を回されて身動きがとれない。
「…これでも、あなたのことになると余裕なんて欠片もないんですよ?」