だからそこで笑っていて
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彼女の第一印象はただただ元気な子だった
「いえーい!アイテムゲットだぜ!」
数回の魔物との戦闘の末、クエストに必要なアイテムが手に入った。それを掲げて元気よく叫んだなまえに、はいはい行くよ。とジュードがなまえの襟を引っ張る。うげぇぇーっ!ジュード、それは死ぬってと叫べる彼女なら死なないだろうとそれを見守る一同。
「なまえっていつもうるさいよね」
「エルたん……可愛い」
「そして話は聞かねえと」
子供にまでうるさいと言われていながら気にもせず全く関係のないことを呟く。
「これを届けて報告書提出ですね」
「さっきの戦闘でもう一つのクエストのアイテムもついでに取れたよ!」
「ついでにって……レイア」
アイテムを嬉々として見せるレイアにジュードが肩を落とす。そんな彼に、一石二鳥でいいではありませんか、とローエンが慰める。
「じゃあどうする?討伐クエスト、納品クエスト二つ同時にクリアーしたけど。三手に分かれるかそれとも全員で行く?」
「トリグラフに俺は用があるから討伐の方は俺が報告しとくよ。レイア、行くぞ」
「えー!アルヴィンとー!」
お前は一度会社に顔出せって言われてたろ?と言われレイアはそうだった!と声を上げて先を歩き出したアルヴィンを追いかける。
「私はこのアイテムを届けに行きます。エルも一緒に行きましょう?」
「べ、別に行ってあげてもいいけど」
「ならじじいとジュードさんもご一緒しますよ」
その納品先はハ・ミルで距離も少しあるから女の子二人ではとローエンとジュードが同行することになった。
「ルドガーとなまえはそっちをお願いね」
「あいよー」
「わかった」
とはいえ二人の納品先はマクスバードのためそこまでは一緒に行動することになる。
「私の可愛い姫たちよ。しばしのお別れだね」
「エルは平気だよ」
かなり辛辣な言葉になまえは…ショック、と項垂れる。舟券を買って戻ってきたジュードとローエン共にエルたちはリーゼ・マクシアへと行ってしまった。
「んじゃ、私らも行こっか」
「ああ」
待ち人がいるのはこのエレン港。それらしい人を捜しながら歩き、依頼人にアイテムを納品する。
ついでに報告書を届け、報酬を受け取り更についでにノヴァに借金を返済した。