パジャマ姿のシンデレラ
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神様は何を思ってこんなことをしたんだろう?
「起きて下さい!」
心地いい眠りをしていると全く聞き覚えのない声で起こされる。誰よ~もう少し寝かせて、と布団を掛け直せばすぐに剥がれる。急な寒さに、目を擦りながら上半身を起こす。
「もう朝~?」
「あなたは誰ですか!?」
重い目を開ける。と、そこは見知らぬ部屋だった。ただ真っ白な私の部屋ではない。呆然としてると横から、聞いてますか?とまた声が。顔を向けると、腕を組んであからさまに不機嫌そうな綺麗な男の子。一瞬、女の子に見えたけど。
「えっと……はい?」
寧ろ私が聞きたいって言ったら怒るかな?でもでも、私も何がなにやらわけわかんないし。うーん、すっごい勢いで睨まれてるね。
「そんなに睨まなくても……何でもないです」
ぷぅ~と頬を膨らませてみれば、その睨みに殺気が籠もった気がした。冗談が言える雰囲気でもないけど、私が「わかんない」と言ったところで信じてもらえるか。とはいえこのままって言うわけにもいかないしな。
「わ、私はなまえって言うんだけど、君は?」
まずは名前だよね。名前わかんないと呼ぶことも出来ないし。う、うん……間違ってないよね?
「……ジェイです」
で、あなたはなんでここにいるんですか?と凄まれた。要はこっちの質問にさっさと答えろってことなんだろうけど。
「私も、聞きたいんだけど。ここ、どこ?」
恐る恐る手を挙げて訪ねると、思いっきり訝しげな顔された。いや、ね。そりゃそういう顔するとは思ってたけど、でも本当のことだし。
「僕は冗談が嫌いです」
「でもでも本当だもん!」
私がいたのはここじゃない。もっと、もっと寂しいとこ。こんなに星が飾ってあるところじゃない。
「ここどこよぅ」
彼の名前がジェイって事は日本人じゃないよね。てことは日本でもないってことで。黒髪に少しだけ期待したけど、よく見れば目の色は紫だし。
「……とりあえず、話を聞かせて下さい」
その後のことは私の話の後だと、ジェイは溜息を吐いた。吐きたいのは私だけど、言うと怒るから言わない。しかし、こんな姿で男の子の前で寝てるなんて。いやいや、寝るための服なんだけど。こっちへ来て下さい、と手招きするジェイの後を追った。