曇り時々、気持ちは晴れ
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いつもの彼は余裕を振りかざしたように微笑んでいるのに、その面持ちは今は違った。歳も一回り以上離れていて片や軍人、片や傭兵上がり…どこを見ても馴れ合えるはずもない。
「ついて来るなと言われても、あなた一人じゃ荷物を持ちきれないでしょう?」
睨み付けるなまえに微笑みながら言う。
確かに回復用品、食料など日用品を買うのだから一人で持てるはずもい。でも、ジェイドとは居たくなかった。
「(正直言えば一番の理由は、何でも知ってます。分かってますっていうのがイヤ!)」
睨み付けるのを止めて、近道をするために脇の小道に入る。後ろからはコツコツと足音が聞こえる。
「(いつもどんな時も"余裕"がある態度がある意味一番嫌いかもね)」
「そんなことありませんよ?」
「ぎゃあ!?」
小さく溜め息をつくと耳元で声がした。耳に息が掛かってくすぐったい。
「…もう少し女の子らしい悲鳴をあげて下さい」
ジェイドはなまえの真後ろに立ったまま、前を向いたまま叫ぶ彼女に溜め息で返す。
「ど、読心術を使うな~!!」