触れられて始まる、恋物語
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こんこんこん。
一定のリズムでドアをノックをする。
「入れ~」
ドアの向こうから返事が返ってきた。
失礼しますと言って入ると、ブウサギと戯れるこの国の皇帝ピオニー陛下が「おう」とこちらを振り返った。
「なまえか。どうした?」
私は、はぁ~と溜息をつきながら陛下の側まで行く。
「どうした?じゃありません!今日、書類を取りに来るって、昨日言ったじゃないですか!!」
私は腰に手を当てて「もう」と怒る。
皇帝相手にこんな風に出来るのはピオニー陛下だからだ。片手を頭に当てて、もう一度溜息をつく。
「溜息ばっかついてると幸せが逃げるぞ」
誰のせいですか!と怒鳴ろうすると、ぽんっと頭に何かが当たった。顔を上げれば、数枚の書類を手にした陛下がそれを私の頭に置た。
「ほら、持ってけ」
終わってるぞ、書類を手渡せれる。
「待たせると煩いからな、アイツは」
そう思うなら仕事を溜めないで欲しいと言いたいが、それはぐっと堪える。確かにこの書類は急いで持って行きたいのだ。
「…失礼します」
「アイツによろしくな」
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