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「遅かった~」
「それより…」
両手で頭を抱える紫鶴の横をソファーから立ち上がったジェイドが通り過ぎる。そのままピオニーの前に立ち、目の前の人物が"皇帝"だと分かっていてその頭を鷲掴みした。
「どこの世間知らずですか?勝手に人の家に入り込んだのは?」
「い、いてぇ!ジェイド、何するんだっ!?」
「ーーっ!!か、カーティス大佐!す、すみません!!こ、これはつまらないものですがっ」
絶対零度の笑みを浮かべるジェイドに怯えたアスランは手土産を差し出す。アスランに振り返ったジェイドはその笑みのまま「おや?フリングス将軍まで」と更に怯えさせる。
「離せ!俺はお前に用があるじゃない。紫鶴に用があるんだ!」
頭を掴まれたままのピオニーがジェイドの手を外した目的である紫鶴の傍による。
「約束通りに来たぞ」
「えっと、やっぱり私…」
「陛下!抜け駆けはズルいですよ!!」
にこやかに笑うピオニーに断ろうと口を開けば今度はアスランが割り込んできた。アスランに急に割り込まれたピオニーは「お前は後でだ」と睨みを効かせればアスランも負けじと「私が先です」と睨み返す。
これもいつもの如く紫鶴の事で揉め始める二人を見てジェイドは彼女の隣に立ち「やっぱり」と盛大な溜め息を吐く。
「…ごめん、もう何かねだったりしない」
「…そうして下さい」
まるで子供のように喧嘩を始めたピオニーとアスランを見て紫鶴がぽつりと呟けば、ジェイドは眼鏡に手を置きもう一度溜め息を吐く。
「てか、ピオニーとアスランをそろそろ止めた方がいいんじゃ?」
そう喧嘩を続ける二人を指差せば「…そうですねぇ」と裏がありそうな微笑みを浮かべ……ピオニーとアスランの二人に家には被害が出ない程度の譜術を食らわせた。
こうしてマルクトにも平和な新年が訪れたとさ☆
「俺は全然平和じゃない!(ピオニー談)」
09.01.06