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隠し扉から入ってきたのは言わずとしてもピオニー。部屋の扉から入ってきたのはアスラン・フリングス少将。
「…二人とも、今は職務の時間の筈ですよね?」
それぞれ手にしている物を持って紫鶴を囲む二人にジェイドも二度目の溜息を吐く。ピオニーとアスランの二人はジェイドに振り返り「休憩は必要だ」と言う。
「いいんじゃない?ちょうどお茶を入れようと思ってたんだし」
ピオニーとアスランの手から菓子と茶葉を取り、スタスタと給湯室に入っていく。紫鶴がお茶を入れに行くと二人は「火傷する!」と追いかけようとするが、ジェイドは二人の首根っこを掴んで「邪魔になるので大人しくしてて下さいVv」と笑みを浮かべる。
「い、いいじゃねぇか!たまには!!」
「そうですよ!カーティス大佐はいつでも一緒ですからいいかもしれませんが、私達は滅多に…」
そこまで言ってアスランの言葉が止まる。それはジェイドの笑みがより深く怖い物になりピオニーとアスランの顔色が悪くなる。
「毎日毎日、この時間になるとここにやって来るのは何処の誰ですかねぇ?」
見た目は満面の笑みなのにどす黒い何かをかもし出すジェイドに「…うっ」と視線を逸らす。
「何遊んでるか分かんないけど、お茶入ったよ」
トレイにティーカップを四つとピオニーが持ってきたお菓子を乗せて紫鶴が戻ってきた。「持つよ」とアスランが紫鶴からトレイを受け取りテーブルに置く。さり気ないアスランの行動にピオニーが「ズルいぞ!」と怒る。
そんな二人を見てポツリと呟く。
「こんな日常でも平和でいいのかな」
「そうですね…少々うるさいですが」
それに同意するジェイド。これから起こる事はまだしらない。でもこの一時が楽しければいい。
今が楽しければ何でもいいんじゃない?
09.01.06