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*ちっちゃくなっちゃった*
「………おい」
アッシュの回線を使ってまで呼び出された紫季は目の前のモノに顔をひきつらせた。
「どうかしましたか?」
「これは何だ!?」
しれっとするジェイドに苛立ちを露わにする紫季。彼の指さした場所には一人の少女。年の頃なら4、5才。薄い茶の髪を左右お下げに結った見覚えのある少女。
「わ、わりぃ、紫季」
「紫鶴が大佐の薬飲んじゃったんだよぅ」
「しかも実験中の……」
それを聞いた紫季の表情は更に引きつった。この現象の原因というか諸悪の根元は悪びれた様子もなく笑顔を絶やさない。
「あー!しきだー!」
ティアとナタリアがあやしていた少女……基、紫鶴は紫季の姿を見るや否や駆け寄ってきた。足に抱きつかれ思わず後退しそうになった。
「ごめんなさい、紫季。私たちが見つけたときには遅かったの」
「薬を飲み干した後でしたわ」
もう何も言えなかった。寧ろ何を言っていいのかがわからない。分かってるのはジェイドの作った薬を紫鶴が飲んで幼くなったこと。
「……よりによってかよ」
足に抱きついている姉を見て眉を寄せる。その意味を知るものはここにはいおらず、ルークたちは顔を見合わせた。
「だっこ!」
「はぁ?」
両手を紫季へと伸ばす紫鶴。子供がやるそれに紫季は目を丸くした。
「だっこ!!」
「ほらほら、おねだりしてますよ。子供のおねだりは聞いてあげませんと」
「誰のせいでこうなったんだよ!」
何度も抱っこと要求する紫鶴と諸悪の根元のジェイドに頭痛を覚えながら、溜息を一つ吐いて紫鶴を抱き上げる。それに満足なのか紫鶴は紫季に抱きつく。
「……うわぁ」
「は、はははっ」
その姿を見て全員が何とも言えない笑いを浮かべる。保父と園児に見えなくはないが、年齢が逆転するとこうも落ち着いて見えるのかとも納得してしまう。
「普段、紫季の方が年上っぽく見えるから違和感がないかも」
「だな」
それはよく言われる。一つしか違わないのだがそれでも紫季の方が年上に見えると。外見というよりは落ち着き方の問題だと言えるのだが。
「しき、だいすきー!」
キャッキャッ笑いながら紫季の頬にすり寄る紫鶴。どうにもこうにも成されるがままの紫季。
「紫鶴、私は?私は?」
「あにすもすきー!るーくも、がいも、てぃあも、なたりあもー!」
えへへへっと愛らしい笑顔を浮かべられれば、悩殺されたが如く名を呼ばれた一同は顔を赤くしてデレデレした表情を浮かべる。
「ジェイドは?」
「ジェイドきらい。いじわるするからー」
ただ一人嫌いと言われたジェイドに笑顔はない。微妙に目元がピクッと動いたのは紫鶴以外見逃さなかった。
「嫌いだってよ」
少し勝ち誇ったような笑みを浮かべる紫季。一触即発の空気が流れ、紫鶴以外の全員に緊張が走る。
「と、ところで!この薬飲効果はいつ消えるんだ!?」
話を逸らすために二人の間へと割り込むルーク。ナイス!と紫季とジェイド以外が胸中でガッツポーズを取る。
「効果は一日程度ですよ」
「……そうか」
ジェイドの言葉に安堵した表情を浮かべる紫季。何かあるのですか?と問われ今度は困惑の表情へと変える。
「別に。ずっとこのままじゃ困るからな」
一日で戻るならいいと。
「では紫鶴の世話は任せましたよ」
「はぁ!?」
「紫季に一番懐いてるもんね」
みんなの会話に飽きたのか目を擦る紫鶴。今にも寝てしまいそうな仕草をしつつも、紫季の服をギュッと握っている。
「ちょっと待て!原因はこいつで…っ」
「私は嫌いだそうですから」
と立ち去るジェイド。それを言われては無理には言えない。ルークたちにも振り返るが慌てふためいた様子を見せる。
「きょ、姉弟水入らずの方がいいんじゃない?」
「そ、そうだな。じゃあ任せたぞ!」
ここが今日の紫鶴の部屋だからとそそくさと出て行ってしまった。諦めてベッドに腰を下ろせばすっかり眠ってしまった紫鶴。ベッドに寝かせようとしたが服を掴んでいて離さない。仕方ないと一緒にベッドに潜り込むと紫季は急な睡魔に襲われ目を閉じる。
「(なんか、懐かしいな)」
次の日の朝。元に戻った紫鶴を見て悲鳴を上げた紫季だった。当の紫鶴に至っては記憶がないという結末で問題は解決したとさ。
「………おい」
アッシュの回線を使ってまで呼び出された紫季は目の前のモノに顔をひきつらせた。
「どうかしましたか?」
「これは何だ!?」
しれっとするジェイドに苛立ちを露わにする紫季。彼の指さした場所には一人の少女。年の頃なら4、5才。薄い茶の髪を左右お下げに結った見覚えのある少女。
「わ、わりぃ、紫季」
「紫鶴が大佐の薬飲んじゃったんだよぅ」
「しかも実験中の……」
それを聞いた紫季の表情は更に引きつった。この現象の原因というか諸悪の根元は悪びれた様子もなく笑顔を絶やさない。
「あー!しきだー!」
ティアとナタリアがあやしていた少女……基、紫鶴は紫季の姿を見るや否や駆け寄ってきた。足に抱きつかれ思わず後退しそうになった。
「ごめんなさい、紫季。私たちが見つけたときには遅かったの」
「薬を飲み干した後でしたわ」
もう何も言えなかった。寧ろ何を言っていいのかがわからない。分かってるのはジェイドの作った薬を紫鶴が飲んで幼くなったこと。
「……よりによってかよ」
足に抱きついている姉を見て眉を寄せる。その意味を知るものはここにはいおらず、ルークたちは顔を見合わせた。
「だっこ!」
「はぁ?」
両手を紫季へと伸ばす紫鶴。子供がやるそれに紫季は目を丸くした。
「だっこ!!」
「ほらほら、おねだりしてますよ。子供のおねだりは聞いてあげませんと」
「誰のせいでこうなったんだよ!」
何度も抱っこと要求する紫鶴と諸悪の根元のジェイドに頭痛を覚えながら、溜息を一つ吐いて紫鶴を抱き上げる。それに満足なのか紫鶴は紫季に抱きつく。
「……うわぁ」
「は、はははっ」
その姿を見て全員が何とも言えない笑いを浮かべる。保父と園児に見えなくはないが、年齢が逆転するとこうも落ち着いて見えるのかとも納得してしまう。
「普段、紫季の方が年上っぽく見えるから違和感がないかも」
「だな」
それはよく言われる。一つしか違わないのだがそれでも紫季の方が年上に見えると。外見というよりは落ち着き方の問題だと言えるのだが。
「しき、だいすきー!」
キャッキャッ笑いながら紫季の頬にすり寄る紫鶴。どうにもこうにも成されるがままの紫季。
「紫鶴、私は?私は?」
「あにすもすきー!るーくも、がいも、てぃあも、なたりあもー!」
えへへへっと愛らしい笑顔を浮かべられれば、悩殺されたが如く名を呼ばれた一同は顔を赤くしてデレデレした表情を浮かべる。
「ジェイドは?」
「ジェイドきらい。いじわるするからー」
ただ一人嫌いと言われたジェイドに笑顔はない。微妙に目元がピクッと動いたのは紫鶴以外見逃さなかった。
「嫌いだってよ」
少し勝ち誇ったような笑みを浮かべる紫季。一触即発の空気が流れ、紫鶴以外の全員に緊張が走る。
「と、ところで!この薬飲効果はいつ消えるんだ!?」
話を逸らすために二人の間へと割り込むルーク。ナイス!と紫季とジェイド以外が胸中でガッツポーズを取る。
「効果は一日程度ですよ」
「……そうか」
ジェイドの言葉に安堵した表情を浮かべる紫季。何かあるのですか?と問われ今度は困惑の表情へと変える。
「別に。ずっとこのままじゃ困るからな」
一日で戻るならいいと。
「では紫鶴の世話は任せましたよ」
「はぁ!?」
「紫季に一番懐いてるもんね」
みんなの会話に飽きたのか目を擦る紫鶴。今にも寝てしまいそうな仕草をしつつも、紫季の服をギュッと握っている。
「ちょっと待て!原因はこいつで…っ」
「私は嫌いだそうですから」
と立ち去るジェイド。それを言われては無理には言えない。ルークたちにも振り返るが慌てふためいた様子を見せる。
「きょ、姉弟水入らずの方がいいんじゃない?」
「そ、そうだな。じゃあ任せたぞ!」
ここが今日の紫鶴の部屋だからとそそくさと出て行ってしまった。諦めてベッドに腰を下ろせばすっかり眠ってしまった紫鶴。ベッドに寝かせようとしたが服を掴んでいて離さない。仕方ないと一緒にベッドに潜り込むと紫季は急な睡魔に襲われ目を閉じる。
「(なんか、懐かしいな)」
次の日の朝。元に戻った紫鶴を見て悲鳴を上げた紫季だった。当の紫鶴に至っては記憶がないという結末で問題は解決したとさ。
*13.09.11*