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「ほ、本当に来た……」
「ジェイド!この二人何とかして!」
「全く、仕方ない人たちですねぇ」
紫鶴の召喚に応じたのかグッドタイミングで現れたジェイドに泣きつく。本当に現れると思っていなかった一同は唖然とする。
「陛下はゼーゼマン参謀長官がフリングス少将は部下が探してましたよ」
さっさと帰れと笑顔で言えば二人はあからさまに不満そうな表情を浮かべる。ぶーぶー文句を言うピオニーとアスランに帰りなさい。と笑顔なのに威圧するようにもう一度言うと、顔を青くした二人はダッシュで部屋を後した。
「ジェイド、ありがとう!」
「いえいえ。では私ももう少し仕事が残ってるので」
何をしに来たのかただ二人を連れ戻しに来ただけで五分と経たずにいなくなるジェイド。
「大佐……何しに来たのかな」
「本当に紫鶴に召喚されたのか」
「まさか、そんな訳ないでしょ」
紫鶴が呼んだら来て、二人に一声二声掛けただけで自分も仕事だと軍事基地の方へと戻っていったジェイド。もし呼ばなかったら来なかったのかと疑問も残る。
「ほんと困るんだから」
「でもでも~紫鶴って贅沢だよぅ」
グランコクマに戻る度というか顔を合わす度にあれでは疲れるとまた大きな溜息を吐くとアスランの置いていった菓子を口にしながらアニスがビシッと指を差す。
「なにが?」
「だって顔よし地位ありついでにお金持ちの三人から取り合いされてるんだから」
アニス的に言えばいい結婚条件に見合う相手方が選り取り見取りだと。そんなのは贅沢だ!分けろと言う。
「え~そう?あんなのウザいだけじゃん」
「うわぁ、バッサリ」
終始騒ぐだけならそんな相手にはならないとあっさりと否定する。
「近すぎると価値観が違うんだな」
「……紫鶴が特別なのかもしれないわ」
どれを取っても衣食住は保証される。けどそれ以上に日常を考えると鬱になると。
「ともかく、顔云々より性格どうにかして欲しい!どれもウザい!」
「……贅沢な悩みだな」
溺愛されすぎるのも如何なるものかを実感させられた一同であった。が、その数時間後。二人に会いに行くのを忘れていたら二度ピオニーとアスランがやって来て再び怒鳴って蹴散らした。という余談があった。
悩める乙女に受難有り
*10.08.01*