09 蒼炎舞う
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「ルーク、下がって!あなたじゃ人は斬れないでしょう!?」
一人ガタガタと震えるルークにティアがナイフを神託の盾兵に向けて投げながら叫ぶ。ルークも戦わなくちゃいけないのはわかっているみたいだけど、踏ん切りがつかないみたいだ。私はイオンを守りながら向かってくる神託の盾兵を斬りつける。
「ルーク!行きましたよ!」
神託の盾兵の一人がルークに襲い掛かる。何とか神託の盾兵の攻撃をかわして吹き飛ばす。
「ルーク、とどめを!」
「…うっ…」
離れたところからジェイドが命じるように言う。ルークは震える手で剣を振り上げたがそのまま動かず固まったように止まってしまった。
「ルーク!」
いつまで経ってもルークが剣を振り下ろさないでいると倒れていた神託の盾兵は起き上がりルークに再度攻撃を繰り出す。神託の盾兵はルークの剣を弾き飛ばし、丸腰のルークに剣を振りかざした。私もガイも走り出す。間に合わないと思った瞬間……ティアが二人の間に割り込み、神託の盾兵の剣はティアの腕を切り裂いた。それと同時に私は振り返り掛けた神託の盾兵に一太刀二太刀と斬りつける。一切の感情を消して。
「…テ、ティア……お、俺…」
「…ばか…」
腕から血を流しながら自分の上に倒れた込むティアを見たルークは動揺を隠せないでいた。ティアは小さく呟いて、そのままルークの腕の中で気を失った。
「紫鶴…」
「…大丈夫。大丈夫…だよ。ティア診てくる」
無意識に人を斬った私を心配してジェイドが側に寄ってくる。一年前を思い出しているんじゃないのかとか思ってるんだろうけど「大丈夫」とだけ言って怪我をして気を失ったティアの側に寄る。
「紫鶴…俺…」
「大丈夫だよ。そんなに深くないから」
安心させるために微笑んであげれば少し安心したように息を吐く。民間人であるルークには辛いかったかもね。