09 蒼炎舞う
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「マルクト帝国軍の紫鶴・葛城少佐…またの名を"蒼炎の瞬光"」
「えっ!あの!?」
人差し指を立てるガイにティアがハッとして私を見る。イオンやアニスが知ってるんだからティアも知っていておかしくないけど。
「有名になりましたねぇ」
「だから嬉しくない」
ぽんっと肩を叩いたジェイド。溜息を吐く私を笑みを浮かべてジェイドは見下ろす。
「無事でよかったです」
「ごめん…勝手にみんなを逃がした」
私の独断で艦の兵を逃がした。敵と戦わせずに逃がした。これば軍事違反に属する。
「この場合は仕方ありませんよ。あなたは間違ってませんよ…それより本当によかった」
俯く私にジェイドはそっと左手を私の肩に置いて、もう片方の手を頭に持っていき優しく撫でてくれた。その優しさにちょっと涙が出そうになった。もう二度と会えない覚悟をしてたから尚更。
「それで…ファブレ公爵の使用人ならキムラスカ人ですね。ルークを探しに来たのですか?」
ジェイドはそのままの状態でガイに問う。それにガイは頷く。
「旦那様に命じられてな。マルクトの領土に消えてったのはわかってたから、俺は陸づたいにケセドニアからこっちに、グランツ謡将は海を渡ってカイツールに向かったんだ」
そこまで言うとルークが「師匠も探してくれてるのか!」とぱぁっと表情を明るくした。あのルークが…それだけの人物なんて会ってみたいかも。
「そうだ。ジェイド、お前は?」
「なんです?」
一人騒いでいたルークが突然ジェイドの方に向く。いきなり何だとジェイドは問う。
「封印術って体に影響はないのか?」
………はいっ?封印術って作るのに国家予算並の費用が必要な?しかもーー体内のフォンスロットを封じる。それにジェイドが……