09 蒼炎舞う
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「そういや、自己紹介がまだだったな。俺はガイ。ファブレ公爵のところでお世話になってる使用人だ」
よろしく、と一番近くにいたイオンと握手する。
「僕はローレライ教団の導師イオンです」
イオンが名乗ると次にジェイドのと握手をする。
「マルクト帝国第三師団所属、ジェイド・カーティス大佐です」
その後をティアが手を差し出し、
「神託の盾騎士団モース大詠師旗下情報部第一小隊所属、ティア・グランツ響長よ」
と名乗るとガイは「ひぃっ!」と悲鳴じみた声を上げて後ろに飛ぶように下がった。ティアが近づけば近づいただけ下がり、しまいにはジェイドの後ろに隠れてしまった。
「ガイは女嫌いなんだよ」
「というよりは、女性恐怖症のようですね」
呆れたようにルークはそう言った。何かちょっと違う気がするなって思ったら、ジェイドが眼鏡のブリッジを押し上げながら言う。
「悪い…キミがどうってわけじゃなくて」
「…わかった。不用意にあなたに近づかないようにする」
それでいい?と申し訳なさそうにしているガイにティアが溜め息混じりに言えば「すまない」と素直に謝る。
「私もいい?」
ある程度の距離を置いてガイの側に寄る。
「キミは…」
「私はマルクト帝国第三師団所属、紫鶴・葛城少佐です」
微笑みながら自己紹介をする。何で私が名を名乗るとみんな顔を赤くするのか、ガイも顔を赤くしている。
「君があの!?」
「なんだガイ、知ってるのかよ?」
顔を赤くしていたと思ったら何か思いついたように私を指差す。突然声を上げたガイにルークが首を傾げた。ちょっとヤな予感。
「マルクト軍の葛城少佐っていったら有名じゃないか!」
あぁ、やっぱり。ってかキムラスカにまで知れ渡ってたの?そんな遠くまで…まぁ、何度も小競り合いしてるんだから当たり前なんだろうけど。