09 蒼炎舞う
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「よっ」
数十メートル高さのある監視塔から躊躇なく飛び降りる。もちろんこのまま飛び降りれば、怪我の一つじゃすまない。
「唸れーっ!?」
ふっと飛び降りる私の脇を何かが横切る。目を凝らして見れば私の前を落ちていくのは人だった。
「誰だか知らないけど!ー唸れ烈風!大気の刃よ、切り刻め!――タービュランス」
さっき展開し掛けていた譜術を再度展開させる。これは攻撃のものじゃなく、威力を弱めてブレーキ代わりにする。少しだけ速度が落ちれば大丈夫。
「んっ?」
私の先を落ちた人物は金髪の女性のそばに着地して素早い動きで弾き飛ばしイオンを抱えて離れる。味方、って思っていいんだね。
「ガイ様、華麗に参上」
……何この人?何だろう。こういったノリって何処かで見たような…敢えて気にしない方がいいかな?んじゃ、私も狙うはあの金髪の女性で!
「動かないで」
私も無事着地と同時に落ちながら抜いた葛の葉を金髪の女性の首元に突きつける。
「なっ!もう一人いたのか」
後ろから刀を突きつけられ視線だけこちらに向ける。
「大人しく武器を棄てて」
「きゃっ…」
刀を更に首に近づける。それと共に奥の方から小さな悲鳴が聞こえ、そちらを見ればジェイドがもう一人の六神将と思われる女の子の手を取って、首元に槍を突きつけていた。
「さあ。もう一度武器を棄てて、タルタロスの中に戻ってもらいましょうか」
形勢逆転、だね。二人と神託の盾兵も大人しく武器を棄ててタルタロスへと戻っていく。途中、ピンクの髪の少女が一度、イオンに振り返ったけどイオンに何か言われて大人しくタルタロスの中に入っていく。そして全員が中に戻ればジェイドが装置を操作して昇降口が開かないようにする。