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そう言えばといった感じでそちらに顔を向ければ蒼い服を着た男の人がいた。
「あなたが”私が誰”だと聞いたので名乗ったのですが、あなたは何者なのですか?」
「何者って…んなことより、ここ何処よ?」
私が彼―ジェイドの質問に質問で返すと盛大な溜息が返ってきた。
「あなたの返答次第によっては拘束して軟禁しなくてはなりません。分かりやすく言えば、あなたは不審者なのですよ」
拘束…不審者…わ、私が?
ジェイドの言葉に目を見開いて驚けば、彼はにっこりと綺麗な顔で綺麗に微笑んでいた。その微笑に不覚にも、どきっとしてしまった。
「私の質問に正直に答えてください。いいですね?」
「う、うん…」
怖い…久々に恐怖を感じた。この人は怖い人だ。私はベッドに寝かせられてらしく、話をするために端に腰掛けて足を地に下ろす。ジェイドは立ったままで私を見下ろしている。服は制服のままだけど、ブレザーは脱がされていた。
「まずはあなたの名前を教えて下さい」
「ファーストネームが先だよね?…紫鶴・葛城、だよ」
じたばたしても仕方ない。私が名乗りジェイドを見ると彼は真っ直ぐに私を見つめている。あの赤い目は何か怖いけど…目を離すことが出来ない。
「紫鶴。あなたはどうしてロニール雪山にいたのですか?しかもそんな薄着で」
ロニール雪山…聞いたこともない。そもそも街中から雪山って何よ?
「分からない…そんな山、聞いたこともない。って言うよりここは何処なの?」