08 戦火の灯
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「協力して欲しいんなら、詳しい話をしてくれればいいだろ」
「詳しい説明をしてなお、ご協力していただけない場合、あなた達を軟禁しなければなりません。その前に決心を促しているんです」
私がジェイドの言葉を継ぐように言うと、不服そうな表情は変えないけど渋々了承してくれた。ジェイドは艦内を見て回っていいと彼らに許可を出した。艦内を、兵たちを直に見てその上で答えが欲しい、と。
「紫鶴?」
話が終わり、イオンの隣に立っていた私はルークとティアの側まで行く。二人は何だ?とこちらに視線を向け、後ろからはイオンがどうかしましたか?と声を掛ける。
「自己紹介がまだでしたよね?私はマルクト帝国軍第三師団副師団長補佐の紫鶴・葛城少佐です。以後お見知りおきを」
ジェイドはエンゲーブで自己紹介してるし、イオンとアニスはチーグルの森で自己紹介してるはずだし。私はまだしてなかったしね。しばらくはこの任務に付き合ってもらうんだし、話す機会もあるはず。それで名前を知られてないのもね。
「あ、ああ」
「え、ええ。よろしく…」
社交辞令用の笑みを浮かべれば何故かルークとティアは顔を赤くする。さすがに本性を知られると本気で"引かれる"から軍人として見えるように振舞わないと。
「それでは」
軽く会釈をして部屋の外に足を向ける。
「カーティス大佐。私は艦橋に戻ります」
「そうですね。あとは頼みます」
部屋を出て直ぐジェイドに振り返りそう告げる。この後もいてもいいのだけど師団長と副師団長の二人が艦橋を離れてるんだから補佐くらいは艦橋にいなくちゃ…は建前でさっきの戦闘でちょっと疲れたからサボり……えっと、休みたいし。