08 戦火の灯
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「ミュウ。お前を我が一族から追放する」
事の経緯をチーグルの長老に報告に来た私たち。みゅうみゅう、と話す光景は結構可愛いもんだった。近くでティアが「可愛い♪」と呟いたのは敢えて突っ込まないことにした。普段の彼女はクールな一面が前に出ているから、たぶん言ったらムキになって否定するだろうし。
「長老、それはあんまりです」
今回の件…ミュウがライガの住処を燃やしてしまったことから、住む場所を追われたライガがチーグルの森に住みだして定期的に食料を与えないと自分らが食べられてしまう。だからエンゲーブから食料を盗んでいたと。そのライガは私らが殺した――後味はあまり良くなかったけど、仕方ない。それで片付けるしかないんだ。
「無論、永久というわけではない。聞けばミュウはルーク殿に命を救われたとか。チーグルは恩を忘れぬ。ミュウは季節が一巡りするまでの間、ルーク殿にお仕えする」
「お、俺は関係ないだろ!」
長老が我関せずにしていたルークのほうを見て言う。いきなり名前を出されたルークは何で俺が?と目を開いて長老を見る。
「ミュウはルーク殿についていくと言って聞かぬ。処遇はお任せする」
「ルーク、連れてってあげたら?ね?」
長老の言葉にティアが目を輝かせている。可愛いものが好きだと思われるティアはミュウが付いて来るって聞いて期待してるんだ。ルークについてくるなら自分も一緒だから。まぁ、この二人が一緒にいる経緯がよく分かんないんだけど。
「冗談は止めろよ!俺はペットなんかいらねっつーの!」
優しく言うティアに対し、ルークは本気でいらないと思ってるのかミュウを追い払うように手を振る。