07 繋がりしか未来の始まり
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「この仔はミュウです。ソーサラーリングの力で人語を話すことが出来るのです――それよりジェイド。一度チーグルの住処に寄ってもらえませんか?」
「分かりました。ですが、あまり時間がないことをお忘れにならないでください」
イオンがあと少しだけと願うと、仕方なさそうに肩を竦めるジェイド。まぁ、ジェイドもこのチーグル…ミュウが気になってるみたいなんだからもっと素直になればいいのに。怒られるから口には出さないけど。
「ルーク、さっきはありがとう。あと少しだけ、お付き合いください」
「……しゃーねぇな。乗りかかった船だ」
ここまで来れば一緒だと思ったのか、舌打ちをしたけど了解してくれた。根はいい奴なんだろうけど…表に出すのが下手なんだね。誰かさんみたい――や、やめよう、考えるのは。後ろから殺気が……
「えっと、ミュウだっけ?私は紫鶴だよ。よろしくね」
「よろしくですの!紫鶴さん!」
握手するように手を差し出すと小さな手で私の指先を握る。可愛いな、小動物ってなんでこんなに可愛いんだろう。うーん、何かまた背中に殺気を感じるけど…気にしないことにしよう。うん、そうだね。気にしていたら身が持たないし。
昨日出会った彼らと世界を救うたびに出るなんて思いもしなかった。元の世界に帰る術なく、このまま軍人として職務をこなして生きていくんだろうなぁ、と思っていた。でもそれは間違いで、私は私の存在意義を知る旅になっていく。例えそれが辛いことが待っていたとしても。