07 繋がりしか未来の始まり
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「それと、私のことはジェイドとお呼びください。ファミリーネームのほうはあまり馴染みがないものですから。それより――」
イオンは私と供にジェイドの側に寄ると頭を少しうな垂れる。ジェイドも私らが側に寄ってきたのを見てこちらを振り向く。
「すみません、勝手なことをして……」
「あなたらしくもありませんね。悪いことと知っていて、このような振る舞いをなさるとは」
謝るイオンにジェイドは厳しく接する。イオンは確かに一人の人間だけど、彼の地位は"導師"。その地位はこの世界にとって万が一があってはならない。戦争を回避するために私たちが動いている…イオンに何かあっては全ては水の泡になってしまう。だから、ジェイドは例えイオンが導師であろうと厳しくしているんだ。
「チーグルは、始祖ユリアとともにローレライ教団の礎です。彼らの不始末には僕が責任を負わなくてはと――」
「そのために力を使いましたね?医師から止められていたでしょう?
やっぱり昨日のことを気にいていたイオンは一生懸命説明をするけど、ジェイドは溜息を吐きながらイオンの体の事を言う。イオンの顔色は悪い。ダアト式譜術を使ったせいで。体の弱いイオンは無理をするとすぐに倒れてしまうから、ジェイドも心配しているんだ。
「すみません」
「イオンも、せめて私に言ってくれれば協力したのに?」
人差し指を立てて私が言うと「紫鶴~?」とジェイドが満面の笑みを浮かべて私を見る。負けじと「なーに?」と返してやれば「おい!」と声を掛けられる。三人で声のほうを見ればイライラしたよう表情のルークだった。