07 繋がりしか未来の始まり
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「アニース。ちょっとよろしいですかぁ?」
「はーい、大佐♪お呼びですかぁ?」
何かこの場の雰囲気に適わない甘ったるい声が二つ。横目で見ればそれは何とも楽しそうにニコニコ笑顔を浮かべているジェイドとアニス。ジェイドがアニスに何か耳打ちをしている。
「分かりましたけどぉ。その代わり、イオン様をちゃんと見張っててくださいね?」
私とイオンのほうを向いて頭を下げたアニスは背中のトクナガを揺らしながら洞窟を後にした。外に向かったのは分かるけど、何でだろう?
「…何か、後味悪いな」
「優しいのね…それとも、甘いのかしら」
ジェイドの譜術の余波で壊れた卵を見てルークが眉根を寄せた。そのルークの対してティアは感情のない瞳でルークを見つめ、淡々と言葉を発した。ティアの無慈悲な言葉に「冷血な女だな!」と声を荒げる。未だどういう状態なのか分からないけど…"人"として感情を見せるルークと"軍人"として感情を殺すティアが反発しているってことだけは分かる。
「おやおや、痴話喧嘩ですか?」
それでもってそんな深刻そうな二人の側に行って場の雰囲気を壊すような言葉を掛けるし。こういうのを見逃さないところはさすがなんだけど…。
「誰がだ!」
「そうです、カーティス大佐。私たちはそんな関係ではありません」
これがジェイドなんだよ…て言ってやりたいけど、そんなことを知らないルークとティアはムキになって返す。にこにこ微笑んだままのジェイドは「冗談ですよ」と語尾にハートマークが付くが如く更に楽しそうに言う。可哀相に…ジェイドの餌食になっちゃって。