07 繋がりしか未来の始まり
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「よっと」
バックステップで交わして一気に後方に下がり、はぁーっと息を吐いて目の前のライガを睨みつけて今度はこちらが走り出す。抜刀していた葛の葉は一度鞘に戻す。
「おいっ!?」
「剣をしまって飛び込むなんて、自殺行為よ!!」
私の行動を理解できない二人は叫ぶ。更に後ろで譜術の詠唱に入っているジェイドに「お前の部下だろ!」とか「大佐!!」とかルークとティアが叫んでいる声がする中、ジェイドは
「紫鶴なら大丈夫です」
と、ただその一言。この一言で少しライガに対してあった恐怖心が一瞬にして吹き飛んだ。ジェイドに信頼されているだけでその一言を貰えただけで私の心の中にあった恐怖心はもうない。ならば、あとはその期待に応えるのみ。攻撃範囲に入ったと同時に再度抜刀し、居合い切りをする。
「紫幻―初めの式、霧幻」
横に斬りつけた刀の刃を下に向けて縦に構え…目にも止まらぬスピードでライガに死角に入り込み横っ腹を斬りつける。ライガは悲鳴を上げながら私に鋭い爪を振り上げた。
「荒れ狂う流れよ……」
ジェイドの譜術が完成した。これで終わる…なんでルークらがこの魔物と戦闘しているかなんて分からないけど、イオンに何かあっても困るの。だから、何の私怨もないけど…ゴメンね。
「――スプラッシュ!」
ジェイドの譜術がライガにヒットする。大きな悲鳴を上げて、実の至る所から血を垂れ流しながらの何とか踏ん張っていた。まだ死んではいない、けどこのまま放っておけば失血死で死ぬだろう。