07 繋がりしか未来の始まり
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「さてと…」
「紫鶴。詠唱が完成するまで時間稼ぎを頼みましたよ」
私が腰の刀に手を置くとジェイドもあの二人ではと察したのか私に時間稼ぎを頼む。もとより承知!と笑顔で返しルークとティアの元に歩み寄る。
「―っ!?あなたは?」
「下がってて」
二人の間を通り過ぎ下がるように指示する。さすがに「邪魔だから」とは言えなかったけど。そこまで正直に言わないよ、ジェイドじゃあるまいし。私一人でライガ――たぶん大きさからいってクイーンだろう――を相手するから下がってろと言うとルークは「一人じゃ無理だ」とティアは「手伝います」と言ったがにっこりと微笑んで断った。ジェイドならもう慣れてるからいいけど、彼らとじゃ上手く連携を取れる自信ないし。
「私が相手だよ!」
腰の葛の葉に手をかけ走り出す。後ろでまで二人が何か言ってるけどとりあえず無視だ。私らは今は時間が一分でも惜しいんだから。
ライガクイーンの前まで走り刀を抜刀する。爪で防がれ力で押されたが、バカ正直に受けはしない。力に逆らわないように刀を自身のほうに引く。こんなバカ力を押し返すなんて無理だし、骨が折れちゃうよ。ともかく、ジェイドの詠唱が完成するまでは頑張んないとね。
「紫幻――二の式、秋雨」
上から斬り付け、そのまま手首を返して下から斬り付ける。そして左右から更に手首を返して斬り付けるを数回繰り返す。これでは致命傷にはならないが、ある程度の傷は付けられている。あと数分何とか時間を稼げばジェイドの譜術で終わる。
「すげぇ…」
「私たちでは傷すらつけられなかったのに…」
後ろからそんな声も聞こえたけど、今はそこに構っていられない。さてと次はどうしようにかな…下手に突っ込むと返り討ちに合いそうだしな。そんなこと考えてれば、相手は待ってくれるはわけなく私に向けて走り、大きな爪を私に目掛けて振り降ろしてくる。こんな攻撃を喰らったら私なんて一瞬にしてミンチになってしまう。