01 辿り着いた先
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「カーティス大佐」
先ほどまで雪が降り続いていた空を見上げていた蒼の軍服に身を包んだ"大佐"と呼ばれた男性―ジェイド・カーティスは名を呼ばれ振り返る。
「どうした」
「はっ!この先のほうを探索しておりましたら…その、少女が…」
敬礼をして報告をする兵士は言葉を濁し、声が段々と小さくなっていき、その様子にジェイドは怪訝そうな表情をした。
「何だ?」
「は、はい。少女が倒れておりまして…その、何やら怪しいというか」
再び言葉を濁す兵士にジェイドははぁーと息をつき、
「…いい。案内しろ」
兵士にそう告げた。兵士は「はっ」と短く返事をして雪山の奥へと進み始めた。
「こちらです」
兵士に案内された場所には他に数人の兵士がおり、ジェイドの姿を見ると敬礼をした。
「これは…」
ジェイドは雪の上で意識を失っている少女の脇に腰を下ろす。少女は見たことのない服を身に纏っていて、胸まである栗色の髪は両脇で編み込んでいる。こんな薄着でなぜ雪山にいるのか不思議だった。少女の首に手を置き脈を確認すれば、ドクっドクっと規則正しく動いていた。
「とりあえずケテルブルクに連れて行きなさい」
「はっ!」
2人の兵士が少女の肩に手を回し連れて行く。ジェイドは先程の少女が何者であるのか、何故こんな所にいたのかを思いつつ雪山を下山した。