07 繋がりしか未来の始まり
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「…紫鶴」
「うん、そうだね」
「…なになに、二人とも何なの?」
一言だけで互いの言いたい事を理解できてしまう私とジェイドが理解できないとアニスが両手を腰に当てて「何があったの?」と訊いてくる。まぁ、分かんないよね?だって、何も根本的なことは何も言ってないもん。
「何か、聞こえる…獣の声?」
「えっ?何も聞こえないよ!?」
私の呟きにアニスが耳に手を当てて私が聞こえるといった声を聴こうとする。普通はやっぱり聞こえないらしく「聴こえないよぅ」と唇を尖らせる。「ともかく先に進みましょう」とジェイドは歩き出した。私とアニスも頷いて歩き出す。先を進めばその声は大きくなる。アニスもようやく聴こえたみたいで「本当だ…」と信じられないように呟く。その目は私とジェイドが普通じゃないと物語ってる。てか失礼だし。
一番最奥だと思われる所まで来るとまず見えたのは私の何倍の大きさもある魔物…あれはライガだ。その手前にルークとティアがいる。二人とも武器を手にしてるって事はライガと対峙しているんだ。何があったかわかんないけど、正直あの二人で勝てるようには見えない。
「アニス」
「はい」
ジェイドがアニスを呼んで指差す。その先には岩陰に隠れているイオンの姿だった。
「イオン様!捜しましたよー!!」
「アニス、二人も…」
アニスがすぐさま駆け寄るとイオンもこちらに気がつき一瞬微笑んだけど、すぐに申し訳なさそうに目を伏せた。勝手に居なくなったことをきちんと悪いと認識はしているみたいだ。でも無事だったからいいや。