07 繋がりしか未来の始まり
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「いったい…何が、起きたの?」
目をぱちぱちさせながらアニスは私を指差す。どうやら、私が何をしたのかよく分からなかったみたいだ。人の目に見えないような動きじゃないはずなんだけど。
「私が魔物を倒した」
「それは分かってる!」
怒られた。それはまぁ、ともかくとして先に進みながらアニスがまだ疑うかのようにこちらを見ている。「なーに?」と訊ねれば「噂って当てにならないと思ってた」と言った。私の二つ名は噂で聞いてるけど実力を目の当たりにしたことがないからまだ信じられないみたい。
「さてと、イオンは何処に行ったかな~」
「イオン様~」
森を進んで行くがイオンの姿は見当たらない。昨日の二人組、ルークとティアの姿も見えない。三人は一緒にいるのかそれとも別々なのか…どちらにしてもイオンが心配だ。体が強くないのに一人で魔物のいる森に行くなんて無謀だ。ジェイドからダアト式譜術が使えると訊いてるけど、体の弱いイオンには負担が大きいって言うし、早く見つけないと。
「…こっち」
「根拠は?」
途中の分かれ道で私が右の道を指差す。ジェイドが視線だけ私に向けたので「勘!」と自信満々に答えれば「まぁ、いいでしょう」と眼鏡に手を置く。アニスは「そんなんでいいんだ」と私たちのやりとりにそろそろ慣れてきたのか、ほぼ呆れたように溜息を吐いた。
そのまま私が選んだ道を進めば洞窟が見えてきた。三人の顔を互いに合わせ、頷き先に進む。ここにイオンがいるという確信はないがこの先に何かあると踏んで足を進める。