07 繋がりしか未来の始まり
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「昨日の様子からね」
さぁ、行くよと歩き出す。場所はチーグルの森。気にしていたのは分かるけど、何をしに行ったのかはちょっと分からない。食料泥棒がチーグルと分かったけど、チーグルの元に行ったって言葉は分からないから真実は聞けないと思うんだけど…何か考えがあるのかなぁ。
「あっ!魔物!」
チーグルの森に入ってしばし歩いていると私らの前に現れた二体の魔物。アニスが背中のトクナガに手を伸ばそうとするのをジェイドが止め、にっこりと微笑んで私を見る…その目は「任せましたよVv」と物語っていた。本当に人使いが荒いんだから……。
「はいはい、行ってきますよ」
腰に下げてる刀に手を置き、ゆっくりと魔物に向かった歩く。
「大佐!いいんですか?紫鶴一人で?」
「大丈夫ですよ、彼女なら。伊達に"蒼炎の瞬光"なんて呼ばれてませんよ」
そう言えばアニスは紫鶴の戦う所を見たことなかったのでしたね、なんてこと言ってるし。まぁ、これ程度の魔物なんて私一人で十分だけど。確かにアニスの前で戦ってないな。ダアトからグランコクマに向かうときはほとんどアニスが戦ってたっけ。ジェイドは……年寄りには辛いですとか言って、少ししか戦わなかったなぁ。私は…教会内で刀なんて持ち歩けなかったから、戦ってないんだよね。
すーっと息を吐いて柄を握り、鞘から刀身を抜かずに走り出す。一体の魔物の前まで来て一気に居合い抜きをして横に薙ぎ払う。そのまま手首を返して下から上へと切り上げる。もうその魔物には見向きもせず今度はもう一体の魔物に走り出す。その魔物に上から切りつけ、右足を軸にしてターンするように一回転して勢いのまま切り払う。一連の動作のまま刀についた血を払い刀身を鞘へと戻しせば、二体魔物は音素に返る。
何事も無かったかのように二人の元に戻ればジェイドは「よくできました」とポケットに手を入れたまま笑ってるし、アニスは何が起きたのか分からなかったかのように口を開けてぽかんとしていた。