07 繋がりしか未来の始まり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌朝、私はジェイドと共にエンゲーブの宿屋に足を運んだ。まずはもちろん、親書がローズ夫人の元に届いているか確認する為。もう一つは先日タタル渓谷で発生した第七音素の超振動の収束…ようはキムラスカの人間とダアトの人間が不正入国した疑いで連行するんだけど、それは私とジェイドの考えているある事に同意してもらうため。二つ返事がもらえない場合は実力行使も厭わない…ってジェイドが。
「大佐に少尉。おはようございます」
「ここに昨日、食料泥棒に間違えられた少年らが泊まってますよね?」
ジェイドの問いにおじさんは「ああ、二人なら随分前に出て行ったよ」と言う。何処に行ったかしらないかと問えば、何かまだ昨日のことを怒っていたけど、何処に行くかは訊いていないという。おじさんにお礼を述べて宿から出て一度タルタロスに戻ろうとすると前のほうから見慣れたツインテールが見える。
「大佐~紫鶴~!!」
ぶんぶんと手を振り回しながら私たちに方に走ってくる。「大変!大変!」と叫んでいる。イオンはいないみたいだけど、導師守護者であるアニスがイオンの側を離れていいの…ってもしかすると。何か嫌な予感がしてちらりとジェイドのほうを見る。
「たぶん、あなたが思ったとおりだと思いますよ」
「…昨日のことかなり気にしてたもんね」
二人ではぁーと溜息を吐く。アニスに事情を聞くまでなくイオンはチーグルの森に行ったんだろうな確信を持って、私らの側に来たアニスに事情を聞けば、朝起きて部屋に行けばイオンの姿は無かったと。
「迎えに行ってくる」
「私も行きますよ。アニス、あなたもです」
チーグルの森に行こうと足をそちらに向けるとジェイドは私を呼び止める。アニスも呼び止めると「え?何処に行ったか分かるの!?」と私とジェイドの顔を交互に見る。