06 再会。出会い…咲き乱れ
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「さっきのルークとティアなんだけど…」
「あなたも気付きましたか?」
エンゲーブでの出来事を思い出しながらベッドに倒れこんでいた体を起こす。そのことを言えばジェイドは本に栞を挟んでテーブルに机に置いてこちらを見る。
「私の記憶違いじゃなかったら、キムラスカの王族の血縁者に"ルーク"って名前の者がいたと思うんだけど」
「ええ、そうです。あと…ティアでしたね。彼女は教団の関係者みたいですね」
よく気付きましたと一応褒められた。なんかジェイドに褒められても素直に喜べないのは何でだろう…日頃の行いなのかなと思えば「紫鶴~?」と満面の笑みを浮かべる。
「…ま、まぁそれはいいとして。あともう一つ、先日タタル渓谷で発生した第七音素の超振動の収束――これも彼らなんじゃないんの?」
ベッドから立ち上がりジェイドの傍に寄る。
「私もそう思います。紫鶴、明日もう一度彼らに接触しますよ」
「了解♪」
こうして私たちは出会った。一年ぶりに――あまり思い出したくはない、来たくはなかったこの地でこれから始まる長くて悲しい旅が始まるんだ。
私は決して忘れない。忘れることなんて出来ないんだ。