06 再会。出会い…咲き乱れ
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「すまない、このところ盗難騒ぎが続いて気が立っててな。悪かった」
「坊やたち、許してくれるかい?」
頭を下げて謝ればローズ夫人は頷いて、今度はルークのほうに振り返る。ローズ夫人の言葉にルークが「俺は坊やじゃない」と唇を尖らせる。たぶん、ここにいる全員が"十分坊やだよ"と思ったに違いない。
「別にいいよ」
「そいつはよかった――さて、あたしは大佐と少尉と話がある。チーグルのことは何らかの防衛手段を考えてみるから、今日のところはみんか帰っておくれ」
ローズ夫人にそう言われみんな出て行く。それと入れ替わりにイオンがこちらに寄ってきた。
「イオン様…アニスを撒きました?」
「そんなつもりは…これを探すのに夢中になっていて…」
少し困ったように微笑むイオン。その笑顔が可愛いと思ってしまう私は犯罪ですか?でも癒されるんだよなぁ、とは思うんだよ。
この後すぐにアニスが戻ってきた。どうやらアニスもルーク達に会ったらしい。一応何とか補給は出来たけど予定していた量よりは少ないのは仕方がない。本来ならケセドニアに行って補給するって手段も取れたのだが、漆黒の翼のせいでそれも出来なくなってしまった。あとはカイツールに行ってから何とかするしかない。
「ジェイド」
「何です?」
タルタロスに戻ってジェイドの部屋でまったりとしながら声を掛ける。ジェイドは読んでいた本から少しだけ視線を上げて返事をする。