06 再会。出会い…咲き乱れ
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「失礼しました、カーティス大佐。彼はルーク。私はティアと申します。ケセドニアに行く途中でしたが、辻馬車を間違えてここまで来ました」
辻馬車…さっきのかな。なら――と思うんだけど大佐殿は絶対に分かってて少女を挑発するように「漆黒の翼と疑われる仲間」なんて聞いてるし。少女は真面目なのかいちいちこんな事に取り合わないのか冷静に自分たちは違う。本物は私らが追っ払ったと言う。
「ああ、なるほど。先ほどの辻馬車にあなたたちも乗っていたんですね?」
何を考えてるんだか、笑みを浮かべたまま"ぽんっ"と手を打つ。絶対に分かってて言ってるんだろうから嫌なんだよね…これがすぐに分かる私もどうかしているのかなぁ。
「どういうことですか、大佐?」
「いえ、実はティアさんが仰った通り、漆黒の翼らしき盗賊はキムラスカ王国のほうへ逃走したんですよ。ローテルロー橋を破壊して」
首を傾げるローズ夫人にジェイドは説明をする。確かにジェイドの言う通りなんだけど、どうも裏があるような…ルークとティアだっけ?にわざと説明しているようにも聞こえるのは私だけかな?
「だから、彼らは漆黒の翼ではないと思いますよ。それは私が保証します」
「ほらみろ!」
村の人たちに顔を向けて言えばルークは吼えるように怒鳴り、村の人たちは困惑したように互いの顔を合わせた。そんな簡単に納得はいかないだろう。唯でさえ食料泥棒に被害を蒙り続けていてイライラも限界なはずだし。
「だけどそれは!――こいつらが漆黒の翼じゃないってだけだ!食料泥棒じゃないって証拠にはならねえ!」
それはそうだ。意外と冷静な人もいたもんだ(失礼です)一人がそう反論すれば他の村人たちも「そうだ」と声を上げて続く。