06 再会。出会い…咲き乱れ
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「なんだよ、あんた」
「私は、マルクト帝国第三師団所属ジェイド・カーティス大佐です…それで、あなたは?」
あーやっぱり何か企んでる。その表情は実に楽しそうだもん。あの少年が誰なのかは確かに気になる…後ろにいる少女は、ローレライ教団の軍服にも見えるから関係者だと思うけど。何でこんなときにアニスはいないんだか、いれば確認できるのに…でも少年のほうは教団関係者には見えないんだよね。そんな二人が一緒にいるのはちょっと不自然――たぶん、ジェイドも同じこと考えてそう。
「ルークだ。ルーク・フォン――」
「ルーク!」
後ろに控えて話しに加わろうとしなかった少女が突然声を上げ、少年の腕を取り自身のほうへと引き寄せる。そしてそっと耳打ちをし始めた。これでジェイドは更に確信を得たはず。あの慌て様、何かあると――それにしても彼、ルークの名前、どこかで聞いたことがあるような?
視線だけジェイドに配らせれば彼も私のほうへ視線を向けていて、口角を上げた。ああ、あの少年と少女は可哀相にジェイドに目を付けられたね。ちょっと私も気になることが…漆黒の翼が現れる前、昨日の夜にタタル渓谷のほうから第七音素の超振動の収束が計測された。二人組みでこの村の人間ではないのなら疑ってもおかしくはない――これもジェイドも考えていることだろうし。
「どうかしましたか?」
何ともわざとらしく声を掛けるんだから。向こうも、いや、あの少女の方はきっと「ヤバい」くらいは思っているんだろうな。薄っすらと汗をかいてるし。