05 望み望まれ、未来を歩む
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「初めまして、僕はローレライ教団の導師イオンです。先ほどはありがとうございました」
「こちらこそ初めまして、導師イオン。私はマルクト帝国第三師団副師団長補佐、紫鶴・葛城少尉です」
差し伸べられた手を取り握手を交わす。すると導師の隣にいた女の子が私の顔を覗き込んでくる…何でだろう。
「私はローレライ教団、神託の盾騎士団導師守護者役、アニス・タトリン奏長です♪…ところであなたがあの"蒼炎の瞬光"の葛城少尉なんですかぁ?」
大きな目に私を映し、首を傾げて尋ねてくる。その名は何処まで知られているの?グランコクマだけじゃなくて、遠く離れたダアトにまで知られてるなんて…マジでこの名を付けた奴殴りたい。
「…まぁ、たぶん私のことです」
「いやぁ~紫鶴も有名になりましたね」
隣で楽しそうに言うジェイドに「嬉しくない!」と怒鳴る。
「って何でダアトにまで知れ渡ってるの?んな二つ名いらないし!」
ぐいっとジェイドの胸倉を掴んで「どういうこと?」と睨めば「私に聞かないで下さい」と普通に返された。確かにジェイドに訊いたからといってそれが分かるわけじゃないんだけど…要は八つ当たりなんだけど。
「…葛城少尉って…見た目と中身のギャップ激しいんですね…」
ポツリと目を丸くして呟くアニス。隣のイオンも少々驚いた表情をしている。
「……」
思わず黙り込んでしまったけど…これはみんなに言われるんだよね。そう、みんな第一印象は清楚可憐のお嬢様風とか言うんだけど、慣れてくるとというか私がしゃべると何故かみんな一度は黙り込む。