05 望み望まれ、未来を歩む
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「その人物は…?」
「ローレライ教団の導師イオンだ。既に連絡もついていて、向こうも了承してくれた」
ローレライ教団の導師イオン…教団のトップだよね?確か若干十四歳の少年だって聞いたけど、まだ会ったことはないけど。
「それでだ…実はお前らを呼んだ訳なんだが…」
私とジェイドの二人だけを呼んだ訳…話のよると導師イオンは対立している大詠師によって軟禁されているらしい。そのためダアトから出られないから救援に来て欲しいとのこと。それで私とジェイドに白羽の矢がたった。
「ですがどうやって…軍艦を使うこと目立ちますし、軍服も然りです」
「行くなら客船で私服でだね…」
と、互いに顔を合わせた後、同時にピオニーを見れば胸の前で腕を組んでにっこりと微笑みながら、うんうんと頷いている。要は二人で導師をここに連れて来い…という命令らしい。
「それならば迅速に行動しましょう。出発は明日ですね」
「りょーかい」
翌日の早朝一番の船に乗りダアトを目指す。私もジェイドも私服で、見た目普通の客と変わらないようには何とか見えるけど、ただ私とジェイドだと年齢の差があるため兄妹に見えなければ恋人同士にも見えない…仕方なく少しでも年齢の差が小さく見えるように私はナチュラルメイク程度の化粧をして普段編みこんで垂らしている髪の毛をアップにしている。
「ここがダアト…すごいねぇ」
「そう言えば紫鶴はグランコクマに来てからはせいぜいセントビナーまでしか行ったことはなかったでしたっけ?」
グランコクマに初めて来たときのように雰囲気のある建物に感嘆の声を上げれば、隣りに立つジェイドが訊いてくる。それに対して「ケセドニアには遠征に行った」と答える…第三師団としてではなくアスランの部隊の救援で行ったのだ。